Cedat85、SDL、Bertin ITからなるコンソーシアムが設計した多言語AI音声ソリューションが、欧州議会の入札で1位を獲得

複合ソリューションが議会での討論をリアルタイムで自動的に書き起こして翻訳

メイデンヘッド(英国)
9/22/2020 8:00:00 AM
インテリジェントな翻訳・コンテンツソリューションで業界をリードするSDL(LSE:SDL)は、Cedat85、SDL、Bertin ITで構成されるコンソーシアムが、欧州議会本会議向けのAIを活用したリアルタイムの書き起こし・翻訳サービスを提供する3つの最終候補のうち1位に選ばれたことを発表しました。
 
このソリューションは、議会における多言語での討論をリアルタイムで自動的に書き起こして翻訳するとともに、修正やユーザーのフィードバックから学習して、時間の経過とともにその品質を向上させることができます。 
 
聴覚に障がいがあるため現時点では議論に直接参加できない人を含め、欧州議会議員が画面上で議論を把握できるようにすることを目指しています。最終的な目標は、欧州議会で使用されている24の公用語すべてに対応した、議会討論向けの自動書き起こし・翻訳サービスを提供することです。
 
約1年に及ぶ選考プロセスでは、国際的なサプライヤーのすべてを対象に、提案されたITソリューションの質、技術サポート、プロジェクト管理とライブデモの質、コストが測定されました。上位3つのコンソーシアムが、それぞれ1年間の契約を獲得しました。
 
Cedat85(www.cedat85.com)がこのプロジェクトのリーダーかつ主契約者であり、欧州議会のニーズに対応する主要な窓口となります。また、Cedat85はコンソーシアムを代表して、プラットフォーム、SLA、技術サポート、プロジェクトリーダーの役割を担い、プロジェクト全体の指揮を執ります。Cedat85は、1985年に設立された自動音声認識・文字起こしテクノロジーのパイオニアでありマーケットリーダーです。数百社の顧客を対象に、現在までに書き起こした顧客イベント、会議、スピーチ、放送、電話での会話は400万時間以上に上ります。
 
Cedat85のManaging DirectorであるEnrico Giannotti氏は次のように述べています。「Cedat85は挑戦を好みますが、そのような野心的なプロジェクトをサポートしてくれる適切なテクノロジーが我が社にあることが分かっています。Bertin ITとSDLという他の2つの重要な企業とともに、最適な候補者として認められたという責任と満足感を得たことを誇りに思います。それは、自動音声認識テクノロジーをベースにしたサービスとソリューションを提供している当社の30年以上の経験が認められたことであり、コンソーシアムに参加する他社との協力のおかげで、今では翻訳にも活動が広がりました」
 
Bertin IT(www.bertin-it.com)は、サイバーセキュリティ、サイバー・音声インテリジェンスのソフトウェアソリューションを提供しています。また、サイバーセキュリティとオープンソースインテリジェンスにおけるフランス国防省との15年以上の協力関係により、企業や公共機関向けのデジタルインテリジェンスと自動音声処理テクノロジーでも重要な役割を果たしています。
 
Bertin ITのManaging DirectorであるYves Rochereau氏は次のように語っています。「パートナーであるCedat85とSDLとともに、欧州議会の入札で首位の座を得たことを大変誇りに思います。Bertin ITは、当社最高のテクノロジーを結集し、卓越したパートナーと連携して、AIを活用した革新的でインパクトのあるアプリケーションを構築することに大きな価値があると強く信じています。Bertin ITはこのプロジェクトで、複数言語での最先端のライブ書き起こし機能と言語識別テクノロジーの導入に携わります。当社は、長年にわたってお客様に堅牢で拡張性の高い音声テクノロジーを提供してきた確かな経験を基盤として、ライブサービスをさらに一歩進めていきたいと考えています」
 
SDL Machine Translationは、このコンソーシアムのソリューションの基盤となります。過去15年以上にわたってSDLの研究開発グループが開発してきた機械学習と人工知能のイノベーションにより実現したこのテクノロジーは、安全性、柔軟性、拡張性が高く、複雑なコンテンツ環境に対応しています。SDLは、過去10年間以上にわたって、欧州連合とその機関に翻訳テクノロジーと翻訳サービスを提供してきました。
 
SDLのChief Revenue OfficerであるThomas Labartheは次のように語っています。「これは非常に権威のあるプロジェクトであり、この入札で1位を獲得できたことを嬉しく思います。世界最大の多国籍議会である欧州議会は、24の言語を話す議員がいるため、特に困難な課題を抱えています。SDLのクラス最高の機械翻訳テクノロジーとCedat85、Bertin ITの音声テクノロジーを組み合わせた、このコンソーシアムのエンドツーエンドソリューションは、多言語プロセスのデジタル化を目指す公共部門や立法機関にとって技術革新のベンチマークとなるでしょう」
 

ご連絡はこちら

お問い合わせ

RWSについて

RWS Holdings plcは、テクノロジーを駆使した言語サービス、コンテンツ管理サービス、知的財産サービスを提供する、唯一無二のリーディングプロバイダです。当社はコンテンツの変革と多言語データ分析を通じて、AIを活用したテクノロジーと人間の専門知識を組み合わせ、お客様がどこでも、あらゆる言語で理解されるようにすることでビジネスの成長をサポートします。


当社が目指しているのは、グローバルな理解の実現です。文化の理解、企業の理解、技術の理解を組み合わせることにより、当社のサービスとテクノロジーが、顧客の獲得と維持、魅力的なユーザー体験の提供、コンプライアンスの維持、データやコンテンツにおける実用的なインサイトの獲得など、お客様をさまざまな面でサポートします。


過去20年間にわたり、当社は独自のAIソリューションを進化させるとともに、お客様による多言語AIアプリケーションの探求、構築、使用を支援してきました。また、40件以上のAI関連特許と100件以上の査読論文を保有し、お客様のAI導入をサポートしてきた経験と専門知識があります。


世界のトップブランド100社の80%以上、フォーチュン誌の「最も賞賛される企業」20社の4分の3以上、さらに大手製薬会社、投資銀行、法律事務所、特許事務所のほぼすべてが当社を利用しています。また、クライアントベースは、ヨーロッパ、アジア太平洋、北南米におよび、5つの大陸に展開した65を超えるグローバル拠点から、自動車、化学、金融、法律、医療、製薬、テクノロジー、電気通信の各分野のお客様にサービスを提供しています。


1958年に設立されたRWSは、英国に本社を置き、AIM、ロンドン証券取引所規制市場に上場されています(RWS.L)。 


詳細については、www.rws.com/jpをご覧ください。


© 2023 All rights reserved. ここに記載されている情報は、RWS Group*の機密情報および専有情報とみなされます。
* RWS Groupとは、RWS Holdings plcおよびその関連会社および子会社の代表を意味します。