SDL、DRUIDと提携してチャットボットでの多言語対話を強化

新ソリューションにより、企業は機械翻訳を通じて100言語以上でのリアルタイム対話を実現できます

メイデンヘッド(英国)
5/28/2020 10:00:00 AM

コンテンツの作成、翻訳、配信で世界をリードするSDL(LSE:SDL)は、対話型AIのスペシャリストであるDRUIDと技術提携を結んだことを発表しました。企業向けに、チャットボットを通じてリアルタイムコミュニケーションに対応する多言語対応バーチャルアシスタントの提供を開始します。 

SDL Machine TranslationとDRUIDのバーチャルアシスタントの連携により、企業はさまざまな言語に対応したチャットボットを運用し、従業員、顧客、パートナー、サプライヤと対話できるようになります。このソリューションは、「ライブチャット」の対話を翻訳するリアルタイムの「通訳モード」機能を備えており、複数言語へのリアルタイム翻訳が可能です。これにより、対話全体を簡単に翻訳したいという顧客のニーズはもちろん、エージェント(人間またはバーチャル)による複数言語での同時コミュニケーションが必要な状況にも対応できるようになります。 

一般に、チャットボットはさまざまな言語で複雑な質疑応答を行えるように構成するものですが、言語別にカスタマイズするのは難しく、時間もコストもかかってしまいます。チャットボットがさまざまなデータソース(ERP、CRM、BI、HRISなどのビジネスアプリケーション)に接続されていると、この問題はさらに複雑になります。ところが、SDL Machine Translationを使用すれば、データソースや対話フローを翻訳する必要なく、チャットボットが複数の言語で対話できるようになります。 

SDLのChief Revenue OfficerであるThomas Labartheは次のように述べています。「バーチャルコミュニケーションチャネルは、カスタマーエンゲージメントの新たな領域です。しかし、導入が複雑であることから、多くの企業が導入をためらっています。SDLはDRUIDと提携してこの課題に真正面から取り組み、100言語以上でチャットボットコミュニケーションの自動化を可能にします」 

SDL Machine Translationは革新的なニューラル機械翻訳(NMT2.0)基盤を搭載しています。これを統合したソリューションでは、企業固有の製品名や用語が登録されたブランド独自の用語辞書により、ブランドメッセージをコントロールすることができます。つまり、匿名化されたチャットログを使用して言語モデルを継続的に改善していく機械学習ソリューションなのです。 

DRUIDのProduct Management DirectorであるDaniel Bălăceanu氏は次のように述べています。「多国籍企業では、多様な顧客サポート情報を従業員、顧客、パートナーにさまざまな言語で提供するという課題に常に直面しています。もちろん、最も困難と言われているロシア語、スペイン語、ドイツ語、中国語にも対応しなくてはなりません。当社とSDLの提携を通じて、このような課題にインテリジェントなバーチャルアシスタントで対応できるようになりました。ほとんどの言語で、対話中に直接提供できます」 

SDL Machine Translationは、最先端のニューラル機械翻訳を利用してコンテンツを自動翻訳したいお客様に最適なエンタープライズレベルのソリューションです。この分野で20年を超える実績のあるSDLでは、人工知能分野の最先端のテクノロジーを利用して、企業が言語の壁を取り払ってセキュアなコンテンツ集約型プロセスを大規模に実現するためのソリューションを開発しています。 

DRUIDについて 

DRUID(www.druidai.com)は、企業型組織向けのスマートバーチャルアシスタントを開発している企業です。同社のバーチャルアシスタントでは、対話テンプレートと専用のNLUテクノロジーが事前に構成されており、あらゆる職種、プロセス、業界に特有の対話にも対応する優れたバーチャルアシスタントを実現できます。同社はこのアシスタント発売から1年もたたないうちに、Banca Transilvania Raiffeisen Leasing、BRD Finance、BCR Leasing、Asirom、Provident、ProTV、Health Network REGINA MARIA、Servier、Carrefour、Profi、iStyle、Cărtureşti、DACRIS、Dona Pharmaciesなどの企業を顧客として獲得しています。

RWSについて

RWS Holdings plcは、テクノロジーを駆使した言語サービス、コンテンツ管理サービス、知的財産サービスを提供する、唯一無二のリーディングプロバイダです。当社はコンテンツの変革と多言語データ分析を通じて、AIを活用したテクノロジーと人間の専門知識を組み合わせ、お客様がどこでも、あらゆる言語で理解されるようにすることでビジネスの成長をサポートします。


当社が目指しているのは、グローバルな理解の実現です。文化の理解、企業の理解、技術の理解を組み合わせることにより、当社のサービスとテクノロジーが、顧客の獲得と維持、魅力的なユーザー体験の提供、コンプライアンスの維持、データやコンテンツにおける実用的なインサイトの獲得など、お客様をさまざまな面でサポートします。


過去20年間にわたり、当社は独自のAIソリューションを進化させるとともに、お客様による多言語AIアプリケーションの探求、構築、使用を支援してきました。また、40件以上のAI関連特許と100件以上の査読論文を保有し、お客様のAI導入をサポートしてきた経験と専門知識があります。


世界のトップブランド100社の80%以上、フォーチュン誌の「最も賞賛される企業」20社の4分の3以上、さらに大手製薬会社、投資銀行、法律事務所、特許事務所のほぼすべてが当社を利用しています。また、クライアントベースは、ヨーロッパ、アジア太平洋、北南米におよび、5つの大陸に展開した65を超えるグローバル拠点から、自動車、化学、金融、法律、医療、製薬、テクノロジー、電気通信の各分野のお客様にサービスを提供しています。


1958年に設立されたRWSは、英国に本社を置き、AIM、ロンドン証券取引所規制市場に上場されています(RWS.L)。 


詳細については、www.rws.com/jpをご覧ください。


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