
これらの媒体にはすべて、練りに練って作成された、全く同じでないにしても似通った言葉、メッセージ、常套句、文章が含まれています。これらは顧客のコミュニケーションに使用されるテキストの40%以上を占めます。
このように繰り返し使用されるコンテンツは翻訳メモリに収集して再利用しない限り、翻訳者たちは同じフレーズを何度もローカライズすることになります。 すると、プロジェクトの完成が遅れ、同じ翻訳に何度もコストをかけることになります。 さらに、翻訳メモリを使用しない場合、コンテンツのローカライズ品質が保証できず、顧客満足度の低下を招く恐れがあります。
翻訳メモリを使用することによりローカリゼーションプロセスが促進され、品質と効率両方の大幅な改善が見込めます。 顧客の翻訳はすべて保存し、以後の作業で再利用することができるので、同じ文をふたたびコストをかけて翻訳する必要がなくなります。 また、プロジェクトを短時間で完成させることができるため、受注量を増やして収益の増加を図れるようになります。
翻訳メモリとは
翻訳メモリの仕組みについて教えてください。
どういった場合に翻訳メモリを使用するのでしょうか?
SDL翻訳メモリを使用すると、ビジネス上どのようなメリットがありますか?
翻訳メモリツールは用語ツールとどのように違いますか?
翻訳メモリソフトウェアは機械翻訳とどのように違いますか?
SDL翻訳メモリはさまざまなファイル形式に対応していますか?
翻訳メモリとは
翻訳メモリとは、継続的に成長し、翻訳者から「学習する」言語データベースです。
翻訳はすべて翻訳単位(ソース言語とターゲット言語の組み合わせ)ごとに翻訳メモリに蓄積、再利用されるため、同じ文をふたたび翻訳する必要はありません。 翻訳メモリが充実すればするほど翻訳スピードが向上するため、翻訳プロジェクトの完成を迅速化し、収益を上げることができます。
翻訳メモリの仕組みについて教えてください。
例えばSDL Trados 2007の場合、翻訳者がソースファイルを開いて翻訳メモリを適用すると、テキスト中の「100%マッチ」(完全一致)または「ファジーマッチ」(類似しているが、完全一致ではない)が瞬時に抽出され、ターゲットファイルに入力されます。
翻訳者がソースファイルを処理していく際には、翻訳メモリが提示する「マッチ」を採用するか、またはそれに代わる新しい訳で上書きするか、いずれかの処理を行うことができます。 新しい訳が入力されるとその翻訳単位は翻訳メモリに収集され、今後のプロジェクトで使用できるのはもちろんのこと、現在作業中のテキスト内でも使用できるようになります。 「マッチ」が1つもないセグメントも同様に、手動で翻訳すると自動的に翻訳メモリに追加されます。
どういった場合に翻訳メモリを使用するのでしょうか?
コンテンツをある言語から別の言語に翻訳するのであれば、どのような場合にも使用したほうがよいでしょう。 繰り返しの多いドキュメントを翻訳するのであれば、翻訳メモリは特に効果的です。
また、コンテキストが不明なコンテンツを翻訳する場合にも非常に便利です。 コンテンツ管理システム(CMS)を利用して情報の管理を行う企業はますます増加しています。 CMSを使用すると、ドキュメント単位ではなく個々のテキストブロック単位で作成/編集を行い、さまざまな形式で公開することが可能になります。 翻訳メモリを使用することでこのプロセスがさらに迅速になり、一貫性も向上します。
さらに、翻訳メモリを使用しない場合でも、翻訳者は翻訳に特化した作業環境でソースファイルからテキストだけを抽出し、タグを意識することなく集中してテキストのローカライズに取り組むことができます。 例えば、HTMLファイルではコーディングはすべて隠されるので、不要な文字列の中から翻訳が必要なテキストを探して手間取ることがありません。
SDL翻訳メモリを使用すると、ビジネス上どのようなメリットがありますか?
• プロジェクトの完成を迅速化できるため、さらに多くのプロジェクトを受注し、収益を上げることができます。
• 翻訳の一貫性と品質が保たれ、顧客満足につながります。
• ローカリゼーションプロセスをスピードアップし、翻訳にかかる総コストを削減できます。同じ文をふたたび翻訳する必要はありません。
翻訳メモリツールは用語ツールとどのように違いますか?
翻訳メモリツールでは、テキストをセグメント単位に区切り、翻訳単位(ソースとターゲットのペア)として保存します。 1セグメントは、1文または1段落で構成されます。
一方、用語ツールは検索可能なデータベースで、多言語の用語リストとその使用法に関するルールが含まれています。
用語集は、通常翻訳メモリと一緒に使用します。
翻訳メモリソフトウェアは機械翻訳とどのように違いますか?
機械翻訳の場合、人間は入力作業をせず、ドキュメントが自動的に翻訳されます。
この種のツールは高速ですが、機械では言葉が持つ微妙なニュアンスや文脈を読み取ることができないため、翻訳の品質は低くなります。 結果として、翻訳の品質および正確性はおよそ50%から70%にとどまるため、そのままで顧客に提出することはできません。 また、機械翻訳は、サポートされている限られた言語にしか使用できません。
SDL Trados 2007などの翻訳メモリソフトウェアの場合、サポートされている言語数に制限はなく、実際の翻訳はプロの翻訳者が行います。 翻訳メモリを使用すると翻訳データベースから「100%」マッチや「ファジー」マッチが表示されるため、翻訳者は高い効率性、一貫性、品質で翻訳作業を行うことができます。
SDL翻訳メモリはさまざまなファイル形式に対応していますか?
はい、SDL Trados 2007は、コンテンツ作成に使用される多様なプログラムと互換性があります。 互換性のある形式には、Microsoft Office 2007、Office XP、OpenOffice、QuarkXPress 6.x/7.x、XML、Adobe InDesign CS(InDesign 3.x)などがあります。